SLE検査

SLE

膠原病疑いで大学病院での精査目的で入院になりました。私の場合は以下の検査を行いました。

SLE検査 ①採血 ②検尿 ③胸部レントゲン ④胸部-腹部CT ⑤唾液検査 ⑥口唇生検 

①採血 1)抗核抗体(ANA) 膠原病のスクリーニング検査

2)抗DNA抗体 SLEに特異的にみられ、病気の活動性の指標になる

3)抗Sm抗体 SLEに特異的にみられる

4)補体(C3・C4) 活動性が高い時に基準値より低下する

5)白血球・赤血球・血小板 骨髄抑制や自己免疫疾患により減少が起こる

6)CRP 炎症の指標(SLEではあまり上がらないことも多い)

7)赤沈 慢性的な炎症の指標となる

8)抗リン脂質抗体 合併症(血栓症・習慣流産など)の評価

一般的な健康診断の採血内容とは違う特殊な検査が多くなります。これらの採血結果で診断し、病気の活動性を判断していきます。私は8)を除いて全てが陽性反応でした。

②検尿 腎炎の早期発見のために蛋白量や潜血の有無を確認

SLEは全身に炎症を起こす病態なので合併症の確認として行います。私は検尿は問題ありませんでした。しかし、SLEと診断された時には合併症で腎炎を起こす可能性が説明されました。その時には腎臓に針を刺して細胞の検査が必要とな理、最悪な状況になれば将来透析の可能性もあるとのことでした。

③胸部レントゲン 肺の炎症がないかの確認

合併症の確認として行います。私は右肺に陰影を認めました。そのために④胸部-腹部CTをとることになりました。

④胸部-腹部CT  胸部レントゲン結果の精査と腸などの炎症がないかの確認

合併症の確認として行いました。胸部の陰影は膠原病性間質性肺炎だと診断されました。腹部CTは問題ありませんでした。

⑤唾液検査 唾液の分泌量を測定する検査です。

SLEの合併症として多く見られるシェーングレン症候群の確認のために行いました。

<方法> ガムを5分間噛みます。口に溜まった唾液は飲み込まずにスピッツに貯めていきます。

私は正常な方の1/10の量でした。口が乾きやすいな、何となく滑舌が悪くなった感じがありましたが、生活に支障はなかったので気にしていませんでした。

⑥口唇生検 唾液検査と同様にシェーングレン症候群の診断のために行います。

<方法> 下唇の内側の唾液腺を一部切り取って顕微鏡でリンパ球の集まりを見ます。傷は1cm程度で3針ほど縫合しました。

①から④の検査でSLE確定となり、⑤⑥の検査でシェーングレン症候群の併発と診断されました。

これで特定疾患患者の仲間入りとなりました。

 

 

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